ちょいスピ田舎日記。

不思議現象が身近すぎる田舎暮らしがやめられない。

まるでトトロの世界

みなさんは、トトロの世界に迷い込んだ事はありますか?

私はあります。

まだ小学生低学年か、それ未満の年齢の頃。

 

慣れ親しんだ山は格好の遊び場。

どんどん山を突き進み、谷も越えて、ふと気付くと帰り道が分からなくなりました。

というより、道が消えてしまったんです。

 

左右前後、上下まで。

どこを見ても道はなく、藪の中にひとりポツン・・・と立ちすくんでいました。

あれはまさに黄昏時。

その得体の知れない空気に、今にも泣きそうでした。

ざわざわと風は強くなる。

どんどん日も傾き、幼心に「見つけてもらうまで、じっとしていよう」と、

泣くのをこらえ覆っていた両手を外した、その時。

 

ふと後ろを振り返ると、藪が分かれ道となっているではありませんか!!

 

そう、まるでトトロに会いに行くサツキさながらに。

 

もう無我夢中で走りました。

おかげで手足には擦り傷、切り傷、アザだらけ(笑)

心配する家族には「ただ転んだ」と言いました。

一人で山の奥で迷った事がバレたら絶対怒られる!!と思い、隠ぺい(笑)

 

「山の神様、帰してくれてありがとうございました。」

その日はそっと山に手を合わせ眠りにつきました。

 

あの日、私はどこにいたのでしょうか。

あれはいつもの山だったのか。

本当にトトロの世界に迷い込んでしまったのか。

 

 

今となっては、あの場所にどうやって行ったのかさえ思い出せません。

数年後、曾祖母にこの話をすると、小さい子はよくあるんだ、と。

そして、迷子になったら沢を見つけて流れに沿って下ってこい、と教えてもらいました(笑)

さすが、長年の知恵は違う。

(地理感覚がない場合、むやみに歩かないようにしましょう。体力温存。)

もう三十路も越えると、あんな体験は出来ないのでしょう。

なんてったて、文明の利器、スマホがあるからね★

圏外だったら・・・アウト~